お久しぶりです。
いろんな大学の練習を見に行くはずがコロナのせいで行けなくなってしまったとこもあり、、、
突然暇になりましたね、、、
昨日は、京大ヨット部のOBさんに呼んでいただき、もとペアのQPと一緒にFM大津に出演させていただきました!
人生初めてのラジオ出演ということでめちゃめちゃ緊張しましたね笑
とても良い経験をさせていただきました。
そこで、ヨット部のことについていろいろ聞かれて、いろいろ発見がありました。
番組内でも答えたんですけど、最近全国の大学ヨット部の練習を見ていて感じたことを、記事にしてみます。
一番もったいないこと
最近は、関東の大学の練習を見させてもらうことが多かったです。
その中でこれはもったいないなあと思ったことを書いてみます。
関東の強みは何でしょうか?
強豪校が何校もいて、速い社会人の方もいて、オリンピックセーラーもいて、琵琶湖よりも風が吹いて、、、
あげればきりがないくらい恵まれた環境ですね。
当然、ヨットに関する知識(例えば艤装とかチューニングや走らせ方の知識)も琵琶湖や他の水域に比べたら、当たり前のように多く持っているものだと思っていました。
んで、実際に行って思ったのは、それとは違った現実だったわけです。
琵琶湖で活動する京大の方が、そこらへんの知識が多いように感じました。
これがもう本当に一番もったいないなと思ったことですね。
わからないことがあったら、そこらへんにいる速い選手にいつでも質問できる。
練習しているところを直接見ることができる。
強豪校と一緒に練習できる。
そんだけ恵まれてるのに、その環境を活かし切れていないなと思ってしまいました。
知識には大きく分けて、
①ネットや本を読めば書いてあるような知識(チューニングガイドとかリフトとは?とか)
②現役で活躍する選手が実際にどうやって走らせているのか?といったような直接聞かないと手に入らない知識
があると思います。
周りに速い人がいる関東のような水域では、この②の知識が容易に手に入ります。
これを使わない手はないですね。
逆に、活動水域がそうでない京大の場合とかやったら、遠征をして情報を集めることになります。実際に、ここ数年の数々の遠征によって蓄積された知識は凄まじかったんだなと今になって思っています。
二番目にもったいないこと
二番目にもったいないことは、技術の伝承がうまくなされていないんじゃないかということです。
先輩に速い選手がいても、その人が抜けてしまったら後輩たちはどうしていいかわからないみたいな状況に陥る大学が多いように感じます。
典型的な例だと、先輩にはトラベラー走って速い人がいたけど、その人が引退してからトラベラー誰も使い方知らないから、とりあえず我流でバングする、みたいな。
とてももったいないことだと思います。
上手い人がそれを上手に後輩に伝えることができれば、後輩はその上にさらに技術を積み上げることができるのに、です。
実際、人間ってそうやって技術やら学問を発展させてきてるわけで、それがなかったらまた振り出しに戻ってしまって、めちゃくちゃ非効率なわけですね。
先輩の技術なんて超えられるために存在してると言っても過言ではないと思います。
この記事にも書いてますが、僕の技術なんて踏み台にして、さらに上を目指して欲しいと思いますね。
後輩が最短で上達するには、巨人の肩に乗るのが一番手っ取り早い方法というか、それが割と当たり前なんじゃないかなと思います。
もちろん、自分なりの技術というか自分で考える部分は絶対に必要ですし大事なことですが、それはある程度のレベルに達してからすればいいわけで、逆にそうしないと今ある最先端の技術を超えることは難しいんじゃないかなと思います。
できること
いろいろ愚痴っぽいことを書いてしまいましたが、京大以外の大学の練習を見ていてそんなようなことを思いました。
僕が見た大学は10校弱と少ないですが、他の大学にもきっと当てはまることなんじゃないかなと思います。
知識を得るためにできること
最初に書いたことの①の知識つまり本に書いてあるような知識ですが、これすら知らない人たちがたくさんいるのも事実です。それで負けるのは言い訳すら空しいですね。本を読みネットをあされば終わりです。
知識があれば勝てるわけではないです。でも、短期間で速くなろうと思ったら、速い人のまねをしてそっから自分の技術を積み上げる必要があります。何を実践するか?というための知識です。
②の知識に関しては、前記の通り遠征がとても役に立ちます。
それ以外にも今はSNSがあります。
速い人に直接コンタクトをとれる機会はちょっと前の時代よりも格段に増えてるわけです。
それを存分に使うと良いんじゃないかな。僕も現役のころは、他大学の速い人に動画を送って見て貰ったりしてました。
技術の伝承のためにできること
これも大学によっていろんな方法があると思います。
京大はヨット部における卒論的なもの(FULLSAIL)があるので、卒業生がそこに技術を書き残していきます。
また、大学院に残る人や留年生が学生コーチとして練習を見たりして、技術を伝えたりしています。
それ以外にも、例えばSNSで聞くとか、引退する前に質問責めにして、技術を絞り出すとか方法はいくらでもあるわけです。
最後に
ひと昔前なら、技術に関する知識量の差や質の差で勝敗が決することはあったでしょう。
でも現代においては、そうなんだろうか?と思ってしまいます。
これだけいろんなネットワークが発達して、いろんな情報が手に入る社会ですよ。
きっと、その部分で昔ほど大きな差は生まれないんじゃないかと思います。
少なくとも僕が見た限りでは、現状で伸びしろは半端なく残ってます。
より多くの大学がより多くの情報を得れるようになればインカレはもっと面白くなるんじゃないかなと思います。経験者だけが走るなんてレースは少なくなり、より多くの人に可能性が開かれるんじゃないかなと思います。
勝敗において、いかに得た情報を実践に移し、自分たちに合った形にカスタマイズできるかが重要なファクターになるんじゃないでしょうか。
そして、インカレではそのスキルに加えて、チーム・組織としてのスキルが試されます。
そしてそれは体育会ヨット部という枠にとらわれず、とても良い経験になると思います。