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ヨットの基本③クローズ帆走(スキッパー)

帆走の基本ということなんですが、要素が多すぎて何から書いたらいいのか難しいです。

人によっても、これが一番基本や見たいなものは違うと思います。

 

ので、いつも通り、僕にとってはこれが基本やでみたいな、主観まみれの記事を書いていきます。

スキッパーは八か月くらいしかしていませんが、それでも艇速に関しては、ぼちぼち全国でも通用するレベルになれたかなと思っているので、そこで意識していた基本を上手く言語化できたらと思います。

 

 

引いて起こす

当たり前だけどセールを引き込めてる船とそうでない船なら引いてる船の方が速いです。オーバーヒールしてる船とフラットの船でもそれは同じです。

 

とにかく、セールをしっかり引いて(フルセイル)、しっかり起こす。どの風でも基本はそうです(微風とか一部違いますが)。

 

また、風の変化や強弱、波の影響で、煽られたり叩かれたりすることもあると思います。その時に、しっかりと対応できるかどうか。そういった影響を受けても、できるだけセールを引いて起こすという意識でやると良いと思います。

 

船を安定させてまっすぐ走る

ちょっと抽象的やけど、キープフラットで走るってことですね。

基本はキープフラットです。ほんまに。

 

さっきと被ってしまうんですが、起こしてない船より起こしてる船の方が速いです。

当たり前なんだけど、このキープフラットの質にこだわってほしいなと思います。

 

キープフラットってのは、ヒールしてしまったのを、フラットに戻すことではなくて、ヒールしないようにトリムすることやと思ってます。わかりにくいですね笑

 

たとえば、ブロー入ってヒールしてしまったのを起こしてまたフラットにするんじゃなくて、ブロー入った時にはハイクアウトして起こしてる。やから、ずっとフラットのまま走れるみたいな。

 

要は、船の横揺れっていうんかな(ヒールしたりアンヒールしたり)ってのを、どれだけ少なくしてフラットに近い状況で走れるか。これが大事やと思います。

 

これができると自ずとヘルムも軽くなって(舵も軽くなって)、ハンドリングもしやすいし、いいことずくめです。

 

大事なので、も一回言います。

キープフラットで船を安定させましょう。

上手い人の動画を見てるとこの横軸での揺れがほんとに小さいです。最初から、そこを意識して練習すると上達が早いと思います。

 

 

※※※

ここだけちょっと余談。

スナイプだけかもしれませんが、フラットに保つというよも、一定のヒールを保つ方がいいかもしれません。というのは、80%の時間フラットで走ってて残りの20%はヒールしたりして不安定な船と、95%の時間ずっと同じ微ヒールで走っててほぼ横揺れのない船やったら、後者の方が速いと思うからです。

 

別にそれがフラットでもいいですし、ヒールでも、なんでもいいんだけど、その決めたヒールアングルでかっちり固定して(安定して)走れている人は速い気がします。

 

船によっても、人によっても、コンディションによっても違うと思いますが、フラットである時間が長いよりも、船が安定している時間が長い方が、ロングスパンでは速いのではないかと思います。

 

ちなみに、僕はフラットぎりぎりで走る技量をつけるのは無理やと思ったので、常に微ヒールで走らせていました(なので少しレーキ高めになってた)。その代わりに、絶対に安定させるという意識でやってました。

※※※

 

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軽風も微ヒールで走ってた

 

セール合わせる

さっきまでは船の挙動についてでしたが、今度はセールについて。

とにかくセールを合わせましょう。

船が失速する直前まで引き込んできます。以上。

 

あれ終わった。。。。

 

基本的に、セールを引けば引くほど、スピードを失いやすく角度をとりやすくなります。逆に、ゆるいとスピードが出やすく角度がとりにくくなります。

 

なので、スピードを作った上で、それを失わない範囲の中で、最も引き込んだ状態にすると角度もスピードも取れるということになります。どこまで引くかは、止まるか止まらないかなので、そこはスピード感覚に依存します。

 

ここで、セールの形についても書きます。

最初はセールを見ても何がなんだかわからないと思います。

でもわからなくても何でもいいからとにかく見まくります。

これはもう回数を重ねるしかないです。なので、とにかく見まくる。これが大事です。

 

その中で、手っ取り早くセールの形がわかるようになるために、動画はとても参考になります。

自分が下から見たセールのイメージと後ろから見たセールのシェイプとのギャップを埋めるようにします。

 

少し見れるようになってきたら、コントロールロープをいじってその結果シェイプがどう変わったのかとかも見れるようになるといいと思います。

 

そんで形がわかるようになると、この風だったらだいたいここまで引き込んだら、角度とスピードのバランスとれるよなとか、今はスピードモードだからこれくらい出し目で走ろうとかがわかるようになると思います。

 

後ろから見たときのだいたいの正解みたいなものはこの記事に書いてます。

 

www.zkst-kuyc.work

 

舵を軽く持つ

動作のとこと被ってますが、本当に大事です。

舵を軽く持たないと、ヘルムが敏感に感じれないです。

 

ヘルムってのは、船がこっち行きたい!っていう向きを表してますが、それに逆らったらそりゃラダーが抵抗になるわけです。なので、できるだけ舵は軽く持ってヘルムを敏感に感じれるようにしましょう。

 

最初は安定して走れないので、オーバーヒールしたりして、ヘルムがきつくなったりするかもしれないけど、そうならないように、ヒールトリムとメイントリムをして、とにかくかるーく舵を持てるように意識すると良いと思います。

 

ずっとそういう意識でやってると、ヘルムからいろんなこと、例えばリフトやヘダーとか波とかがわかるようになります。

 

キープフラットのところでも書きましたが、船を一定のヒールアングルで保てるとヘルムが非常に安定するので船の挙動が細かくわかり微細なハンドリングができるようになります。そこらへん合わせて意識してみると良いと思います。

 

ヘルムの大切さというか、僕がどんな感じで艇速上げてたかみたいなんはこの記事を見てみてください。

 

www.zkst-kuyc.work

 

まとめ

だいたいこんな感じでしょうか。

まだあるような気もしてるんですが。笑

 

引いて起こす

フラットで走る

セールを合わせる

舵軽く持つ

 

って感じですね。

はっきりいって、これが全部できてたら、全日本インカレでトップ10の艇速はあると思います。

ほとんどの人はどのレベルにいないと思います。

ということは、ここに書いた当たり前のことのどれかが欠けてるんですたぶん。

 

自分の動画見て、自分が乗ってるときの感覚を言葉にして、上に書いてることと比べたら自ずと何が足りてないかわかるんじゃないかな。という気がします。

 

毎度おんなじようなことしか書かなくて申し訳ないけど、基本がほんまに大事です。

レースで1上まで、フラットで走り続けてるやつなんて数えるほどしかいないです。みんなキープフラットって知ってるのに。当たり前を高い次元で実現することが、成長への最短ルートやと思います。