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もと京大スナイプリーダーが技術・チーム作りを発信

インカレまで時間がない中で取れるスタンスとは②

前の記事では、今年の結果にこだわるというスタンスをとる場合に、効率を上げるためには何が最も効果的か?という話をしました。

 

なかなか難しいところだとは思いますが、結果にこだわるなら、

・外部のコーチやトップセーラーを利用する

・本番を見据えたドライな采配をする

が、方法としてありえるんじゃないかということを書きました。

 

この記事では、結果にこだわるのではなく(完全にこだわらないというわけではない)、部の将来性を考えるというスタンスをとった場合のことを考えてみたいと思います。

 

 

②部の将来を考える

このスタンスの意味するところは何でしょうか。

 

コロナで新歓ができなくなり、新入部員がほとんど入ってきていない状況、入ってきても十分に練習できないまま「先輩」として来年すぐに新歓しないといけない状況。

 

インカレがいつ開催されるのか(そもそも開催できるのか)もわからない不確実性に満ちた状況。

 

あったとして、再開時期と練習時間の違いによって生じる圧倒的に不公平な状況下でのインカレ。

 

このような状況下で、「結果に拘る」こと以外に大事なことはあるのでしょうか?

 

現状で結果を出すことよりも広い視野を持って考えた場合に、表題のスタンスが出てくると思います。

 

そもそものスタート地点の「差」

スタート時点での実力差は例年ありますが(経験者の数や昨年までのレースメンバーの残り数)、今年ほどその差を埋める時間が短い年はありません。

 

普段なら、トータルで10か月くらいは差を埋めるのに使える時間があるにも関わらず、今年はほんの数か月。

しかもコロナによる制限付きの活動。

 

そんな中で、大きな差を埋めきって結果を出すというのは、至難の業です。

 

やる前から勝負を諦めろというのは、このブログの趣旨に反していますが、この状況で盲目的に今まで通りの活動を続けようとすることに対しては、疑問を抱いてしまいます。

 

もちろん、限界を決めずに、がむしゃらに最後の希望に賭けて、活動してほしいと思っています。

ただそれと同時に、同じくらいかっこいい活動の仕方があるのではないかとも思ってしまいます。

 

新入部員獲得と、部員数の重要性

今年、新歓を十分にできた大学はあるのでしょうか。

 

ヨット部のようなマイナースポーツにとって新歓は命といっても過言ではありません。

 

www.zkst-kuyc.work

 

この記事でも書きましたが、チームにとって部員の数は非常に重要です。

特に経験者の少ない国立にとっては、とても大事なファクターです。

 

実際、ここ最近京大が強くなったことと、部員数の増加は、無関係ではありません。

 

そういった意味で、今年のコロナによる新歓の中止はどの部活にとっても大きな痛手です。

 

歴史にどう刻まれれるか?

コロナによって影響を受けた今年のインカレは、時が経ったのち、後代にはどのように見られるのでしょうか?

 

結果を出したものの、部員の確保に失敗し、部の弱体化を招いた代として見られるのか。

 

結果も出せず、部員数も減少、部を弱体化させた最初の代として見られるのか。

 

結果は出なかったものの、部員の確保に力をいれ、なんとかコロナ禍を耐えた代として見られるのか。

 

結果も出し、部員の確保にも成功し、部の体制を維持した奇跡の代として見られるのか。

 

だれしも四つ目になりたいですよね。

ただ僕は、それだけがすべてじゃないと思います。

 

はっきり言って後代にどう思われるかなんてどうでもいいと思いますし、自分たちが好きなように活動をしたらいいと思います。

 

ただ、現実的に考えて、長い部活の歴史を考えたときに、今年勝つことにフォーカスすること(もし、「本気」で結果に拘るならあらゆるリスクを背負う必要があると思う)がすべてではないという考えもあるということを伝えたいです。

 

何をもって、自分たちの「理想の部活動」とするのか?

 

そんなことが問われているようが気もします。

 

そもそも大学スポーツとは?

「ヨット部」をするということはそもそも「ヨット」をすることとは違います。

 

ヨットをしたければ、そこらへんのクラブに入って、週末にやったり、うまい人ならオリンピックキャンペーンをしたら良いと思います。

 

部としてヨットをやるということは、それとは、別次元の話だと、僕は思います。

 

やりようにやっては、自分が決めていた限界を突破して半端ない景色を見ることだってできます。そのチャンスが転がってる。

 

相容れない人同士が、同じ釜の飯を食って、同じ目標に向かって、切磋琢磨して、勝ったり、負けたり、、

組織の中で、いろんな立場を経験しながら、成長していったり、、

 

勝ち負けや数字を超えたものが、きっとあると思っています(これが僕らのチームを動かす原動力だったと思っています)。

 

 

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ほかにもいろんなことがあると思いますが、学んだことすべてが必ずやその人の糧になると思っています。

 そんなところに大学スポーツの醍醐味があるんちゃうかなと思います。

 

 

なんとも歯切れの悪い文章をだらだらと書いてしまいましたが、最後に今回の記事をまとめてみます。

 

二つの方法は表裏一体

結論としては、この記事と前回の記事で書いたことは表裏一体で、二者択一でではないということです。

 

結果に拘れば、それに伴って引き受けないといけない問題は大きくなる。

リスクも大きくなる。

それと同時に、今年勝つことの意味が問われる。

特に今年引退する四回生は、大きな決断を迫られることになる。

 

対して、ただガムシャラに結果を求めること以外にも取れる道があるのではないかということも書きました。

後輩をケアし、来年度の活動の基盤を作るべく尽力するような活動が、結果を求めるスタンスの反対側にはあると思います。

 

その間には、明確な線が引かれているわけではない。

その間でいくらでも取るべき方法は転がってる。

 

その中で、自分たちが、自分たちらしい、理想の選択をすればいいと思います。

そして、そうして決めたスタンスに対してみんなが自分にできることを最大限にしていく。

そんなチームが出てきたら、僕はとてもうれしく思います。

そして、そんなチームが讃えられるようなヨット界であってほしいと、思います。

 

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